日本語の「確認する」はその訳語であるcheckやconfirmより意味する範囲が広いので、自分の言いたいことの趣旨に合わせて単語を使い分ける必要があります。
この記事では、
- 確認するという意味においてのcheckとconfirmの違い
- 確認すると言いたいときにCheckとConfirmのどちらの語を使えばいいのか
についてシェアしたいと思います。
CheckとConfirmの違い
Checkは「正しいかどうかわからないので、それを調べること」を意味するのに対し、Confirmは「正しいと思っていることを、はっきり確定させること」を意味します。
イメージ的には、CheckしたあとにConfirmすると「確認する」のプロセスが全部終わる感じです。
以下で詳しく説明します。
CheckとConfirmの意味
日本語の「確認する」の意味
まず、日本語の「確認する」を辞書で調べると
間違いがないかどうかを確かめること
となっています。そこには
確かめる・認証する・検査する・点検する・見直す・見極める・ハッキリさせる
などの広いニュアンスを含んでいます。
つまり、「確認する」は
「調べて、はっきりさせて、認証する」
ところまでをカバーしています。
Checkの意味
これに対してcheckは、
正しいかどうかを調べる=正しいかどうかわからないので、それを調べることがcheck
です。
Confirmの意味
Confirmはというと、
正しいことをはっきりさせる=正しいと思っていることをはっきり確定させるのがconfirm
です。
「確認する」とCheck、Confirm
つまり、
「確認する」の「調べる部分」がCheckで、「はっきりさせて認証する部分」がConfirm
になります。
このように、CheckとConfirmは、日本語の「確認する」より意味する範囲が限定的です。
CheckとConfirmの具体例
同じシチュエーションでCheckとConfirmを使ったときに、どのような意味になるのかと言う具体例を見ると、より意味の違いがはっきりすると思います。
Checkの具体例
予約が取れているかcheckしてください
と頼んだとします。
答えとして、
Checked the reservation(予約を確認しました)
と言われても、調べただけなので予約が取れているか取れていないかはわかりません。
同じように、支払いされているかcheckしてくださいと頼んだ時、checkedと言われたとしても、支払いがされているかされていないかはわかりません。
(ただし、通常このような質問をするときは、実際に予約があるか、払われているかどうかを知りたいと言うことは相手に伝わると思うので、答えとしては予約があればChecked and booked.、支払いがあればChecked and paid.と言ってくれると思います。)
Confirmの具体例
対して、
予約が取れているかConfirmしてください
と頼んだとします。
答えとして
Confirmed the reservation(予約を確認しました)
と言われたら、予約はされています。
同じように、支払いがされているかConfirmしてくださいと頼んだ時、Confirmedと言われたら、支払いはされています。
「確認する」と言いたいときに、CheckとConfirmのどちらを使えばいいのか
Checkを使うとき
例:書類を確認しました。以下の点の修正をお願いします。
と言いたいときに使えるのはCheckです。「確認しました」の意味が、内容について大丈夫かどうか調べましたと言う意味だからです。
訳:I checked the document. Please kindly revise the following points.
このほか、
- 状況を確認してすぐにご連絡します(Let me check the current situation and get back to you as soon as possible.)
- 書類の確認が完了しました(I have checked the document.)
などの時にもcheckを使います。
Confirmを使うとき
例:書類を受け取ったかどうか、ご確認いただけますか。
と言いたいときに使えるのはConfirmです。「確認する」と言う意味が、受け取ったと思うけどはっきりさせたい、と言う意味だからです。
訳:Could you kindly confirm the receipt of the document?
このほか、
- 規約をご確認の上、契約書にご署名ください(Please sign the contract upon confirming the terms and conditions.)
- 以下の点について確認させてください(I would like to confirm the followings.)
などの時にはConfirmを使います。
Confirmを使うときに注意すること
Confirmには「承認する」や「認証する」という意味も含んでいるため、例えば、書類を確認したところ問題がありました、と言う時の「確認する」には使えません。
また、内容を確認して返信しますと言うとき(読んでから大丈夫なものか判断する)や、添付を確認しました(存在を認めただけ、読んだだけ)にも使えません。
このような場合には、言いたいことの趣旨に合わせて、check(review), receive, readなどを使います。
「確認する」に関するその他の英語の例文については、こちらの記事に大体すべてのパターンを網羅したものがあるので、よろしければご参照ください。