英語のビジネス文書でcf.、e.g.、reってよく見るけどどう言う意味だろう、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでここでは、
- 英語のビジネス文書で使われているcf.、e.g.、reなどのラテン語の略語の意味・使い方
- その使用頻度
についてシェアしたいと思います。
文書での最頻出ラテン語略語 cf.、e.g.、re:
英文ビジネス文書で非常によく使われるラテン語の略語は、cf., e.g., re:で、メールからレポートまであちこちで見かけます。
書くのが楽だからと言うのが大きな理由なので、話すときには使いません。
cf. (「参照」の意味)
- 「(以下をご参照ください)」、と書きたいときに使用します。
(例)Our analysis is based on the government research (cf. Ministry of Finance
Report 2020).
- 文章中で使うときは、please refer to…と文章で書きます(文法的には使えるのですが、この使い方はビジネス文書では一般的ではありません)
△ For more information on the matter, cf. the attached document.
〇 For more information on the matter, please refer to the attached
document.
e.g.(「 例えば」の意味)
- 例えば、と書きたいときに使います。
(例)Some European countries, e.g., France and Germany, has presidential system.
- 本当は「e.g.」が正しいのですが、2つピリオドを打つのは面倒なので、しばしばピリオドが1つだけになって、「eg.」と書いてあります。
- 「For e.g.,」とは書きません。
- ex.(exampleの略?)と書いてあったりすることがあるのですが厳密には間違いなので、e.g.の方が無難です。
Re:(「~に関する」の意味)
- メールやレポートのタイトルで、「~の件」と書きたいときに使います。
- Regardingと同じような意味ですがその略ではなく、ラテン語の「in re」の略です。
- コロン(:)と一緒に「Re:」のように使われます。
- タイトル以外の文章中にはあまり使いません。
話し言葉では使われるラテン語 per se, vice versa, etc.
Per se, vice versa, etc.は話しているときは使用されますが、ビジネス文書ではあまり使われません。書いてあるのを見たことはあるけど、そんなにたくさんではないという感じです。
- Per se(「それ自体は、本来は」の意味)
- Vice versa(「逆に」の意味)
- Etc.(「~など」の意味(※))
※日本語ではもの(こと)を列挙する際「~等」としてある程度幅を持たせるのは一般的ですが、英語では~等と言うようなあいまいな表現は好まれないため、ビジネス文書では、etc.はほとんど使われません。
また、etc.はそれを含め3つ以上のものを列挙する場合にしか使えません。つまり、「A, B, etc.」は正しいのですが、「A, etc.」は間違いです。
なお話し言葉では、and so on/ and so forthや、etc., etc.(etc.を繰り返す)の方がより一般的です。
その他の略語
i.e.(「すなわち」の意味)
(例)I have to work hard to go on my dream vacation, i.e., Tahiti.
- ちょっと堅い言い方なので、最頻出の3つより使われる頻度は少ない感じです。
- ピリオドは二つで(i.e.)、必ず後ろにカンマが入ります(i.e.,)。
- ピリオドを省略した「ie.」とは書きません。
- 話すときは代わりに、「that is」を使います。
vs. (「対」の意味)
(例)The case of the State of California vs. John Smith
- 「カリフォルニア州対ジョン・スミスの訴訟事件」のように法律文書ではよく使用されますが、それ以外のビジネス文書ではあまり使用されない感じです。
CV(履歴書のこと)
- CVは転職するときなどによく見かけるもので、履歴書の意味です。
- 普通、ピリオドなく使われます。
- これはイギリス英語での呼び方なので、アメリカでは同じ英文履歴書をResume(レジュメ)と呼びます。