ものを列挙したあと「~など」と言いたいときがあるかと思います。
そこでここでは、「~など」にあたる英語表現のEtc.について
- 使い方と注意点
- 言い換える方法
についてシェアしたいと思います。
Etc.とは。使用は避けるべき?
Etc.はラテン語のet ceteraの略で、「~等、その他」を意味します。例をいくつか挙げた後、その最後に「~など」と書きたいときに使われます。
現在(特にアメリカ英語)では、etc.は公式な文書の中では使用を避けるべきだとされています。
日本語ではもの(こと)を列挙する際「~等」としてある程度幅を持たせるのは一般的ですが、英語では~等と言うようなあいまいな表現は好まれません。そのためビジネス文書では、etc.はほとんど使わることはないのです。
Etc.の使い方
- 後ろにピリオドを打ちます。etc.
- 文章の途中で使うときには、後ろにカンマを打ちます。
Bags, purses, etc., should be placed here.
- etc.はそれを含め3つ以上のものを列挙する際に使います。
(正しい)A, B, etc.
(間違い)A, etc.
Etc.使用の注意点
- 「For example」、「e.g.」、「including」、「such as」、「like」を伴った例の後には使えません。
(間違い)Personal items, e.g. bags, purses, etc., should be placed here.
(正しい)Personal items, e.g. bags and purses, should be placed here.
これらのフレーズは「~など」と言う意味を既に含んでいるので、冗長表現(※)になります。ビジネス英語では簡潔にポイントだけを述べることが求められているので、冗長表現は非常に嫌われます。
(※例えば「一番最初」のように、同じような意味の言葉を重ねること)
- “and etc.”とはしません。Etc.(et cetera)の「et」は「and」の意味なので、これも冗長表現になります。
- ceteraは「その他(のもの/こと)」を意味するため、人物を指して~などとしたいときには使えません。人物に使いたいときは、「et al.」を使います(使い方はetc.と同じ)。
The politicians John Smith, Michael Gold, et al., were elected as congressmen.
ビジネス文書でEtc.を使いたいときはどうすればいいのか
ビジネス文書で~等とぼやかしたいという場合は言い方を変えて、例えばと言う意味のsuch asを使います。
(悪い例) I am planning to import oranges, apples, etc.
(良い例) I am planning to import fruits such as oranges and apples.
Etc.がないのであいまいさがないようですが、such asには「例えば~などの」という「など」と言うニュアンスが含まれているので、問題ありません。
And so on/ and so forthはEtc.の代わりに使えるのか
etc.と同じ意味の言葉にand so on/ and so forthがありますが、こちらもビジネス文書では使いません。理由はETC.と同じで、あいまいな表現は好まれないからです。
こちらはより口語的表現なのでプレゼンテーションなどで話される場合はありますが、顧客とのミーティングの際に使うのは避けた方がいいと思います。~などの「など」って何だ?(具体的に言ってほしい)、と思われるからです。