スラッシュの使い方がいまいちわからない。。。
スラッシュの使い方はバラエティに富んでいて、迷うこともあるかと思います。
そこでこの記事では、
- スラッシュの使い方
- スラッシュを使うときにスペースは必要なのか
- ビジネスでよく使われるスラッシュを使った略語
についてシェアしたいと思います。
まとめ
スラッシュの使い方は以下です。
- スラッシュ=Or(または)
- スラッシュ=And(および)
- スラッシュ=Per(につき)
- スラッシュ=To(年度)
- 略語にするために使う
- 日付と分数を表す
- 関係または競合を表す
- コンピュータプログラムで使う
- 詩の区切りで使う
スラッシュを使うときにスペースは、
- 2つの単語を区切るだけの場合は、スペースは前後ともに必要ありません。
- 単語ではなくフレーズを区切る場合(含む単語とフレーズを区切る場合)は、前後に半角スペースを開けます。
スラッシュ「/」の使い方
スラッシュ=Or(または)
スラッシュの使い方の1つは、「または」の代わりに使うことです。
We can post our promotion video on social media platform: Twitter/Instagram/YouTube.
宣伝のビデオを、Twitter、インスタグラム、またはYoutubeなどのSNSに投稿することができる。
Dear Madame/Sir,
手紙の書き出し(※言い方が古いです)
スラッシュ=And(および)
スラッシュの使い方の1つは、「および」の代わりに使うことです。
He is a husband/father/congressman.
彼は夫であり、父親であり、そして議員でもある。
Please put papers/toners in this shelf.
紙とトナーはこの棚に置いて下さい。
スラッシュ=Per(につき)
スラッシュの使い方の1つは、「~につき」の代わりに使うことです。
This product costs Yen 1000/dozen.
この商品は1ダースにつき1000円だ。
This electric vehicle can run 150km/hr on average.
この電気自動車は、平均して1時間につき150キロ走ることができる。
スラッシュ=To(年度)
スラッシュは、年をまたぐことを表します。
He graduated in the academic year 2010/2011.
彼は2010/11年度に卒業した。
This audit covers only the 2020/21 fiscal year.
この監査は、2020/21会計年度のみを対象としている。
スラッシュを略語にするために使う
スラッシュは、単語やフレーズを略語や短縮形にするために使います。
ビジネスメールには使えますが、この使い方はフォーマルなものではないので、正式な文章では使えません。
w/ (with)
w/o (without)
n/a (not applicable、またはnot available:該当なし)
Their a/c number is as follows:(account)
彼らの口座番号は以下です。
スラッシュで日付と分数を表す
スラッシュは、日付と分数を表します。
日付
スラッシュを日付を表すために使うと、アメリカ英語とイギリス英語で違う意味になることがあるので、この使い方はしない方が無難です。
例えば、10/2/2021は、
- アメリカ英語では、2021年10月2日
- イギリス英語では、2021年2月10日
で、月と日の並び順が逆になります。
これを避けるために、
Oct/2/2021(10/Feb/2021)
と書くことができます。
分数
1/2(二分の一)
3/7(三分の七)
スラッシュで関係、または競合を表す
スラッシュは、文章の2つの単語の間に、関連性または対立があることを表します。
This is a simple yes/no question.
これは、単純に「はい」か「いいえ」で答えられる質問だ。
The Tokyo/Osaka train leaves in 15 minutes.
東京・大阪間の電車は15分後に出発する。
※The Tokyo-Osaka train~と、ダッシュを使用することも出来ます。
We should give him/her a chance.
彼/彼女に機会を与えるべきだ。
スラッシュをコンピュータプログラムで使う
スラッシュ(/)は、バックスラッシュ(\)と区別するためにフォーワードスラッシュ(/)とも呼ばれます。
フォーワードスラッシュは、ウェブサイトのアドレスなどに使われます。
https://youlinguista.com/
バックスラッシュは例えば、PCのファイルの場所を示すために使われます。
C:\windows\mydocument\file.doc
スラッシュを詩の区切りで使う
スラッシュは、散文、歌詞、詩の行の区切りに使います。改行しないで書く場合に、どこに区切りがあるのかわかるようにするためです。
例として、ウィリアム・ブレイクの詩「London」の最初の部分を次に示します。
I wander thro’ each charter’d street, / near where the charter’d Thames does flow. / And mark in every face I meet / marks of weakness, marks of woe.
スラッシュを使うときにスペースは必要なのか
2つの単語を区切るだけの場合は、スペースは前後ともに必要ありません。
yes/no
単語ではなくフレーズを区切る場合(含む単語とフレーズを区切る場合)は、前後に半角スペースを開けます。
I wander thro’ each charter’d street, / near where the charter’d Thames does flow.
ビジネスでよく使われるスラッシュを使った略語
ビジネス文書で使われるスラッシュ
以下は、ビジネス文書でよく使われているスラッシュを使った略語です。
ワードの表の中やエクセルのセルの中など、書く場所が限られているところでよく使われています。
略 | 元の形 | メモ |
w/ | with | |
w/o | without | |
n/a (N/A) | not applicable not available |
該当なし、利用なし |
a/c | account | 口座 |
q/q | quarter on quarter | 対四半期 (QoQと書かれていることもある) |
※c/o(care of):~様方。昔手紙を送っていた時は使われていましたが、現在はほぼ使われていません。
財務分析関係で使われるスラッシュ
略 | 元の形 | メモ |
P/E ratio | price-to-earnings ratio | 株価収益率 (PERと書かれることもある) |
P/B ratio | price-to-book ratio | 株価純資産倍率 (PBRと書かれることもある) |
D/E ratio | debt-to-equity ratio | 負債資本倍率 |
D/P | dividend payout | 配当性向 |
貿易関係で使われるスラッシュ
略 | 元の形 | メモ |
B/L | bill of lading | 船荷証券 |
C/O | certificate of origin | 原産地証明書 |
D/A | document against acceptance | 手形引受書類渡し |
D/O | delivery order | 荷渡指図書 |
D/P | document against payment | 手形支払書類渡し |
E/L | export license | 輸出承認書 |
I/P | insurance policy | 保険証 |
L/C | letter of credit | 信用状 |
L/G | letter of guarantee | 保証状 |
L/I | letter of indemnity | 補償状 |
OB/L | original bill of lading | 船荷証券の原本 |
※以上は貿易関係の仕事でなくても見かけるもので、この他、貿易関係の用語には、たくさんスラッシュが使われています。
口語で使われるスラッシュ
以下のものは口語で非常によく使われる表現で、書き言葉にした時にスラッシュが使用されるものです。
口語なので、ビジネスでは書き言葉としては使いません。
24/7
読み方:twenty four seven
24 hours a day, 7 days a weekが省略されたもので、ずっと、いつも、と言う意味です。
50/50
読み方:fifty fifty
50/50のスラッシュはパーセンテージを表しているので、五分五分と言う意味になります。
例えば、以下のように使用されます。
It’s 50/50.
五分五分の可能性だね。
数字を変えて、他のパーセンテージを表すことができます。
20/80 rule
80対20の法則(イタリアの経済学者パレートが唱えた、イタリアの国富の80%は、20%の人に集中しているということを表したもの)
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参考サイト
https://www.thesaurus.com/e/grammar/slash/
https://www.grammarly.com/blog/slash/
https://eslgrammar.org/forward-slash/
https://akademia.com.ng/slash-meaning/