whomはもう使われないと聞いたけど、本当だろうか?
実は、
この記事では、
- 日常会話でwhomは使われるのか
- ビジネスメールでwhomは使われるのか
- いつwhomは使われるのか
についてシェアしたいと思います。
Whomはもう使われないのか
日常会話でwhomは使われるの?
Whomはネイティブの会話では、現在ほぼ使われません。疑問詞でも関係代名詞でも、whoを代わりに使います。
正しい)Whom are you calling?
日常会話)Who are you calling?
正しい)I have no idea whom I marry.
日常会話)I have no idea who I marry.
唯一会話でwhomが使われる可能性があるのは、前置詞+whomの使い方で、例えば
- With whom did you talk?
- To whom am I speaking?
です。非常にフォーマルな講演会や演説などでは使われる可能性があります。
ただし、whomを日常会話で使うと、とても気取った、もったいぶった感じに聞こえ、自然な感じがしません。アメリカの著名な辞書Merrium-Websterでも、who/whomについて以下のように述べています。
私たち(ネイティブ)が聞くと、”Whom did you speak to?”は技術的には正しいのですが、不自然に聞こえます。この場合には、”Who did you speak to?”のように、whoを使用するのが完全に標準になっています。
また、whomは発音すると最後の「m」があまり聞こえないことも、whomの代わりにwhoを使う理由です。
- Who did you talk with?
- Who am I speaking to?
もちろん、上記の例では文法的にはwhomを使うのが正しく、現在ではwhoも文法的に正しいとされていると言うわけではありません。
ビジネスメールでwhomは使われるの?
ビジネスメールを含むフォーマルな文書では、文法的に正しい英語で書くのが原則です。しかし、
whomに関してはビジネスメールでもwhomの代わりにwhoを使っても構わない
と思います。
日常会話と違って、ビジネスメールでwhomを使っても不自然な感じはしませんが、普段あまり見かけないので、whomと書いてあると新鮮な驚きがあります。
正しい)I met the person with whom I spoke over the phone .
許容される)I met the person who I spoke with over the phone.
正しい)Could you please tell me to whom I should talk regarding this issue?
許容される)Could you please tell me who I should talk to regarding this issue?
ちなみに、「To whom it may concern」(関係者各位)は決まり文句なので、「To who it may concern」にはなりません。
関係代名詞のwhom
関係代名詞(目的格)で先行詞が人の場合はthat も使えるので、文法的に正しく書く場合はwhomの代わりにthatを使うか、もしくは関係代名詞を省略します。もちろん、whomも文法的に正しいのですが、thatの方がより自然な感じがします。
正しい)I had an interview with the person whom the company newly hired.
より自然)I had an interview with the person that the company newly hired.
より自然)I had an interview with the person (✖) the company newly hired.
Whomが使われるのはどういう時なの?
Whomを使うのは、例えば論文や契約書、履歴書などのフォーマルな文書を書く時です。それ以外は現在ではほぼ使われず、比較的フォーマルな場であるビジネスでも、話す時には使いません。
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参考記事
Macmillan Dictionary