英単語を覚える勉強を始めたけれども、スペルが覚えられない、そもそも覚える必要はあるのかと思っている方もいるのではないでしょうか。英語は発音とスペルが一致しないという特徴があるため、ネイティブでも覚えるのが難しいのです。
現在の仕事環境ではPCやスマホを使わずに英語を書かなければならない状況はほぼ考えられないため、社会人が英語学習をする上で正確にスペルを覚える必要はないと言えます。必要なのは、スペルチェックをした時に正しいものを選ぶ知識です。
以下で詳しく、
- スペルを覚えなくていい理由
- スペルチェックを利用する上での注意点
についてシェアしたいと思います。
なぜスペルを覚えなくてもいいか
まず言っておかなければならないのは、スペルを覚えなくてもいいというのは、間違ったスペルで書いても構わないと言う意味ではないということです。
仕事で何かを書く場合には、読み手が理解しやすいよう、なるべく正確に書く必要があります。また、スペルミスが散見される文章は、内容がきちんとしたものであっても、信頼度が低い印象を持たれてしまいます。
昔はそのようなことを避けるため、一生懸命スペルを思えなくてはなりませんでしたが、現在はスペルチェックと言う強力な見方がいます。
もともと英語圏での文書は履歴書などを含め、手書きではなくタイプしたものが正式だったのもあり、現代では社会人として仕事で英語を使うときは、手書きで書く可能性はほぼないと言えます。
また、社会人が英語学習にさける時間は限られているので、正確にスペルを覚える時間を別の勉強に向ける方が効率的だと思います。
スペルチェックを利用する上での注意点
スペルチェック機能を使用するにあたっては、注意点もあります。スペルチェックでは同音異義語など、正しいスペルだけれども間違った単語を使用している場合には役に立ちません(例えば、”brake”と”break”など)。
また、スペルがだいぶうろ覚えな場合は、スペルチェックしたときに正しいものが出てこなかったり、正しいと思ったものが違ったという可能性もあります。
つまり、正しく(手書きで)書けるようになる必要はないのですが、正しいスペルの単語を選ぶ知識は絶対に必要なのです。
漢字でも、コンピュータを使う場合は、変換した際に並んでいるものの中から正しいものを選ぶ必要があるのと同じです。
スペルチェックを利用したことでみられる、よくある間違い
上にあげた同音異義語とスペルうろ覚えの他に、スペルチェックを使用する際には下記の注意点があります。
- 名前や地名などの固有名詞のスペルミス(大文字化した単語をスペルチェックから外す機能のせい)
- 大文字と小文字の両方がある固有名詞の使い方間違い(例えば、moon, earthなど)
- 必要のない単語の大文字化など、正しいものを修正される間違い(オートコレクト機能のせい)
- アポストロフィに関する間違い(例えば、複数形の所有格 teachers’ cafeなどは誤りにされることがある)
- ハイフンに関する間違い(例えば、(正)two-story houseを(誤)two-stories houseにしてしまった場合、後者は間違いだけれどスペルとしては間違っていないため、スペルチェックに引っかからない)
スペルチェックは非常に有用な見方ですが、完ぺきではありません。間違いを最後に発見するのは(今のところ)書き手なので、スペルチェック機能が起こしやすい間違いを認識するとともに、プルーフリーディングをして間違いがないか確認するべきだと思います。