分詞構文は文語的?会話では使わないの?

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分詞構文は文語的だって習ったけど、会話で使うことはできないのかな?

分詞構文で付帯状況を表す場合と分詞構文の慣用表現は日常会話でもよく使われ、ネイティブにも違和感はありません。

この記事では、

  • 分詞構文とは
  • ネイティブは分詞構文を会話で使わないのか

についてシェアしたいと思います。

分詞構文とは

分詞構文とは

分詞構文とは、動詞の原形にing/edを付けて形を変えた「分詞」と呼ばれるものが、動詞でありながら接続詞の働きもする省エネタイプの表現方法です。さらに主文の主語と同じ場合は、分詞構文の主語を省略できます

例えば、以下の例文をみてみます。

分詞構文)Not knowing what to do, he came to me for an advice.
普通の文)Because he did not know what to do, he came to me for an advice.
彼はどうしていいかわからなかったので、私にアドバイスを求めに来た。

上の例文では、

  • 分詞の「knowing」が、接続詞の「because」の役割も兼ね
  • 後ろにある主文と主語が同じ(he)なので、最初の節の主語は省略

されています。

分詞構文の表す意味

分詞構文の表す意味には、

  1. 原因、理由
  2. 付帯状況
  3. 条件、譲歩

があります。このうち付帯状況を表すものは、日常会話でも頻繁に使われます

ネイティブは分詞構文を会話では使わないのか

分詞構文の中でも、(1)付帯状況を表す場合と(2)分詞構文の慣用表現は日常会話でもよく使われ、ネイティブにも違和感はありません

付帯状況を表す分詞構文

2つの動作が同時に行われる場合(~しながら)

付帯状況を表す分詞構文で、2つの動作が同時に行われていることを表しているときは、日常会話でも分詞構文がよく使われます。

He was standing by the wall, looking at me.
彼は壁際に立って、私を見つめていた。

It is rude to talk with your mouth full.(※独立分詞構文)
食べ物を口に入れながら話すのは、行儀が悪い。

ただし同じ付帯状況でも、動作や出来事が続いて起こることを表している場合は、あまり会話では使われません

使われない)This plane departs at one from Osaka, arriving at two in Tokyo.
普通の会話)This plane departs at one from Osaka and arrives at two in Tokyo.
この飛行機は大阪を1時に出発し、東京に2時に着く。

会話でもよく使う、慣用的な分詞構文の表現

分詞構文を使った慣用表現も、日常会話でよく使われます。分詞の意味上の主語が、一般の人(we, you, they)を表している場合は、それらを省略することがあります。

以下に、日常会話でよく使われる分詞構文の慣用表現をあげます。

Assuming…(~だとすると)

What should I do now, assuming it is right?
それが正しいとすると、どうすればいいのだろうか。

All things being equal(全ての条件が同じなら)

All things being equal, I prefer this blue vase.
全ての条件が同じなら、このブルーの花瓶がいい。

※”Other things being equal”とも言います。

Consider

Considering…(~の割には、~を考慮すると)

Considering the traffic, we got here pretty quick.
交通量の割には、早く着けた。

All things considered(全体として考えてみると)

All things considered, I am pleased how my life turned out.
全体として考えてみると、自分の人生に訪れた結果について満足している。

Taking XXX into consideration(~を考慮すると)

Taking your experience into consideration, we can offer you $100,000a year as a salary.
あなたの経験を考慮に入れると、10万ドルの年棒を提示できます。

Depending on/upon(~によって)

It takes a day or two to get here, depending on the means of transportation.
使う交通機関によって、ここまで来るのに1~2日かかる。

Given that(~とすれば)

Given that anything could happen in life, we can expect something bad also happens.
人生に何が起こるかわからないことを考えると、悪いことも起こると考えることもできる。

Judging from…(~から判断すると)

Judging from the look on your face, I think you passed the exam!
その表情から判断すると、テストに合格したんだね。

Say

Having said that / That said / That being said / With that being said(と言うわけで、とは言うものの)

That said, I wanna at least try.
とは言うものの、試してはみたい。

※Having said that / That said / That being said / With that being saidは全部同じ意味で、同じように使えます。

speak

…speaking(~的に言うと)

Generally speaking, people are lazy.
一般的に言うと、人は怠け者だ。

-lyで終わる副詞であれば「…speaking」で問題なく使えますが、generally speaking / strictly speakingの他はあまり使わない感じです。

例えば、以下は別の言い方をするので、あまり日常会話では話されない言い方です。

  • Frankly speaking
  • Relatively speaking
  • Objectively speaking
  • Literally speaking
  • Seriously speaking
Speaking of which / Speaking of(そう言えば)

Speaking of which, I need to go shopping.
そう言えば、買い物に行かないといけなかった。

※whichが省略された「speaking of」だけも、よく使われます。

Speaking of…(~と言えば)

Speaking of cars, I have to bring my car to car repair.
車と言えば、自分の車を修理に持って行かないといけなかったんだった。

Talking of…

Talking of holidays, is there any special plan?
休暇と言えば、特別な計画はあるの?

※主にイギリス英語の言い方で、アメリカ英語では使われません。

分詞構文から接続詞になったもの

分詞構文から接続詞になったものとしては、以下のものがあります。

  • providing that
  • provided that
  • seeing that
  • supposing (that)
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