ビジネスメールの結び言葉としてよく使われる”Thank you for your help.”ですが、場合によっては失礼にあたることがあります。
ここでは、
- なぜ”Thank you for your help.”が失礼にあたるかもしれないのか
- 言い換える方法
をシェアしたいと思います。
なぜThank you for your helpが失礼にあたるかもしれないのか
「あなたの対応(助け)に感謝します」と言うことは、相手が対応してくれるということを前提としていて、それに対して感謝しているということを意味します。
相手が対応してくれることが当然だと自分は思っている、と相手に思われる可能性があり、ゆえに失礼だと思われるかもしれないのです。
また、似たフレーズで、
もあります。これは、「前もって感謝する」ことを意味しています。相手がまだしてもいないことに対して今ありがとうと言うのは、余計に相手が対応してくれて当然と言うニュアンスが漂っています。
同じ理由で、
もいまひとつです。
こちらが客である場合など、相手が対応してくれることを望むのが自然である場合は問題ないですが、そうでない場合は使用しないほうが無難です。
これは外資系の会社に入りたての頃、特に深く考えずにメールにこのフレーズを書いたところ、上司に指摘されたことです(言い方はこんなに丁寧ではなかったですが…)。
英語には、日本語の敬語のような、複雑なメッセージを伝えるシステムはないのですが、仕事で英語を使う場合には言い方には気を付けなけばなりません。こちらの全く意図していなかった言い方で失礼と思われてしまうのでは、損してしまします。
Thank you for your helpを言い換える方法
でもお礼は言っておきたい、と言うときはあると思います。
その時は代わりに、
と言い換えるのがいいと思います。
この言い方であれば、もしあなたが…くれればありがたい、となるので、相手にはこちらの頼んでいることに対応する選択肢があります。
そのため、失礼だと思われる可能性は少ないでしょう。
こちらの伝えたいことはありがとうと言う感謝なので同じことを言っているのではないか、と思うかもしれませんが、言い方によって相手の受け取るメッセージが変わるのです。
またこの他に、
(これについて意見をもらえたらありがたい:太字の部分を入れ替えて使う)
なども使えます。上でいまひとつとしたフレーズでも、helpを用いない言い方であれば問題ないでしょう。