ビジネス英語と日常英語:どこが違うの?違い6選

ビジネス英語と日常英語の違い TIPS
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仕事ではビジネス英語を使わないといけないと聞いたけど、普通の英語や学校で習った英語と違うのかな?

そのような疑問をお持ちの方に、この記事では、

  • ビジネス英語とは
  • ビジネス英語と日常英語の違い
  • ビジネス英語と学校で習う英語の違い

についてシェアしたいと思います。

ビジネス英語とは

ビジネス英語とは

ビジネス英語とは、国際的な仕事をするのに最適化された、ビジネスと言う特定の目的を果たすために使われる英語の一形態です。

文化や習慣を問わず全ての人に共通で、特定の地域や人々によるバリエーションは基本的にありません。

ビジネス英語の目的

ビジネス英語の目的は、メール・電話・対面など様々な手段で行われるビジネス環境で、コミュニケーションを効果的にとることができるようにすることです。

ビジネス英語と日常英語の違い

ビジネス英語は日常英語と比べて、以下の特徴があります。

  1. 使う語彙が違う
  2. 文法がフォーマル
  3. 会話がフォーマル
  4. 話し言葉より書き言葉
  5. 特定の目的がある
  6. 効率性を重視

使う語彙が違う

様々な業界では、その業界に特有の語彙と表現が使われていて、ビジネス英語ではそれらの特定の語彙を使っています。 例えば、法務、金融、マーケティング、貿易などの分野に特有の専門用語や表現です。

これに対し、日常英語は語彙やフレーズが非常に豊富です。同じことを言いたい場合でも、何種類でも表現の仕方があります。

なぜ使う語彙が違うのか

ビジネス英語と日常英語の語彙の違いは、使われるところに文脈があるかないかです。

ビジネス英語を使う環境では様々なバックグラウンドを持つ人がいるため、文脈から、自分が思うように相手も解釈できるだろうと推定することはできません。そのため、特定の場面では特定の語彙と表現を使い、他の言葉は使わないことで、なるべく誤解がないようにします。

これに対し日常英語では、だいたい同じバックグラウンドを持っていることを前提にコミュニケーションをとるため、様々な表現の意味を文脈から読み取るようにしています。

ビジネス英語と日常英語の語彙の一覧

同じ単語を聞いても、ビジネス環境と日常環境では、パッと思いつく意味が違います。

ビジネス英語 日常英語
capital 資本 首都
bond 債権 接着
asset 資産 貴重品

また、同じことを言いたい場合でも、ビジネス環境と日常環境では使う単語が違います。

ビジネス英語 日常英語
要求する inquire ask for
確認する verify check
受け取る receive get
あげる provide give
助ける assist help
伝える inform tell
始める originate start
開始する launch start
儲かる lucrative profitable
評価する assess check
認める authorize allow
重要な pivotal important
議事録 minute memo
結果を出す deliver produce
助ける facilitate aid
できる feasible doable
参考記事
「ビジネスで英語を使うために学ぶべき単語数」(リンクはこちら

文法がフォーマル

ビジネス英語では、日常では許される文法の「間違い」も、許容されません

例えば、三人称単数現在形のdoの否定形はdoes notですが、日常会話では頻繁にdo notが使われます。ビジネス英語では、会話においてもこの使い方は許されません。

日常英語)He don’t know.
ビジネス英語)He doesn’t know.

また、書く場合には短縮形・省略は基本使えず、句読点の使い方は形式的に正しいと言われる使い方をしなければなりません。

日常英語)This won’t work.
ビジネス英語)This will not work.

参考記事
「英語のアポストロフィの使い方」(リンクはこちら
「英語の省略形のルール」(リンクはこちら

会話がフォーマル

ビジネス英語での会話は、非常にフォーマルです。 異なるバックグラウンドを持つ人同士がコミュニケーションを取らなければならないため、文化や習慣の違いから誤解を招いたりすることのないよう、より正式な英語を使います。

これに対し日常英語での会話は、生活の中でのコミュニケーションを取ることを目的としているので、より口語的なインフォーマルな言葉になります。比較的同じバックグラウンドを持っていることが前提とされているので、言葉遣いによって誤解を招く可能性については、それほど心配されません。

話し言葉より書き言葉

ビジネスで日常的に英語を使うのは、メールを書いたりプレゼンを作ったりする、英語を読み書きする場面です。読む/書くに関しては英語使用率が非常に高いのですが、話す/聞くに関しては仕事のおおよそ2割ぐらいと、それほど高くはありません。

これは特に必要な時以外は、コミュニケーションは基本的にメールなどの文字で行われるからです。

これに対し日常英語では、聞く/話すことにより重点が置かれます。日常生活でのコミュニケーションは、伝統的には対面で行われるからです。

現在は個人間でも、インターネットを使ったテキストベースのコミュニケーションがよく使われますが、そこで使われるのは日常会話をベースにした言葉で、ビジネス英語とも普通の書き言葉とも違うものです。

参考記事
「ビジネスに必要な英語力は話す力ではない!?何が必要なのか」(リンクはこちら

効率を重視

ビジネスでのコミュニケーションは効率性が求められ、誤解のないようにしなければなりません。そのため、ビジネス英語は簡潔で明確、またより直接的なスタイルが好ましいとされます。

これに対し、日常英語には効率性を追求する必要がありません。 どのようなスタイルでコミュニケーションをとるかは、その人の主観的な選択によります。

特定の目的がある

ビジネス英語は、ビジネスの場面で使うと言う特定の目的があります。

これに対し日常英語は、場面を問わずコミュニケーションをとるところ全体で使われ、特定の目的があるわけではありません。

ビジネス英語と学校で習う英語の違い

ビジネス英語は、ビジネスの場面でコミュニケーション取ると言う特定の目的を果たすために使われる英語です。

これに対し、学校で習う英語は受験に受かるための英語で、必ずしもコミュニケーションを取ると言う目的のための英語ではありません。

学習指導要領では、外国語を習う目的は「聞く、話す、読む、書くなどのコミュニケーション能力の基礎を養うこと」とされています。

しかし、読み書きに限っても、英語圏の人が普通に読むような簡単な本や詩を読んだり、フォーマルな場面でどのように書いたらいいのかと言うことを習うわけではないので、コミュニケーションのツールとしての言葉と言う側面はそれほど重視されていないのではと思います。

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