外資系転職にTOEICは何点必要?目安と足りない場合の対策方法

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外資系企業への転職となると英語力が求められるというイメージが強いため、「TOEICで何点取れれば転職できるのだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、外資系企業勤務歴20年あまりのブログ主が、

  • 外資系企業に転職するために必要なTOEICの点数の目安は何点か
  • 外資系企業で求められている英語力とはどのようなものか
  • 求人情報にあるTOEICの点数に足りない場合どうすればいいのか

についてシェアしたいと思います。

外資系企業に転職するためにTOEICは何点必要なのか

残念ながら(?)、点数は一切関係ありません。

でも転職サイトで、外資系に転職するには○○点以上じゃないと難しいと言うようなことが書いてあったし、と思う方もいるかもしれません。しかし、外資系の会社を何回か転職し採用にも関わったことがある経験から言うと、TOEICの点数は転職できるかどうかにほとんど関係ないと言えます。

外資系企業の求人情報に点数の基準が書いてあるときは、おそらく点数で足切りをして採用の手間を省くためではないかと思います。たくさんレジメ(履歴書のようなもの)が送られてくると、それを全部見て面接まで進む人を選別するのが大変だからです。

外資系企業では人材の雇用は部署ごとに採用を行っていることが多く、書類選考や面接も人事部ではなく採用する部署の人が通常の仕事の他に行うため、効率化を図るのにしている場合もあるのではと思います。

転職の面接の際に担当の方にどれくらい応募があったのか大体毎回聞いているのですが、景気が悪いときに受けたある面接では、一つの募集に対して100以上の応募があったとおっしゃっていました。

なぜTOEICの点数は外資系企業への転職に関係ないのか

外資系企業で働く際に求められているのは英語でコミュニケーションを取りながら仕事ができることであって、TOEICのスコアではありません。

つまり、会社が求めているのは英語で仕事をきちんとこなすことなので、試験で測れる英語力の高低は会社としては原則興味がないのです。TOEICの点数が高くても求められている仕事ができないと意味がないし、低かったとしても仕事ができれば問題ないからです。

そもそもTOEIC L&Rでは書く能力と話す能力はわからず、仕事で使う英語力を示すには足りませんよね。

TOEICの点数が関係ないと聞くと、そのスコアでは測れないほど高度なレベルが求められているのではと思う方もいるかもしれません。でも、外資系で求められている英語のレベルにはバリエーションがあり、必ずしもネイティブ並みの能力が必要とは限りません。

このことについては別のこちらのポストに投稿してあるので、興味のある方はご参照くださいね。

どうやって応募者の英語力を測っているのか

TOEICのスコアは関係ないのはわかったけど、ではどうやって働く前に応募者の英語力を測っているのでしょうか。

外資系への転職では英語で仕事ができるのかを見るために、面接の際に英語で質問と回答をする時間が取られます。

これまでの経験から言うと、日本人の面接官の時は、「英語で自己紹介をしてください」ですとか、「今までの経歴を述べてください」というような、面接で聞かれる典型的な質問をされたことはありません。面接の最初は日本語で質問回答しているので、それまでに聞かれているからかと思います。

(※日本人面接官でもこのようなことが聞かれることもあるかと思いますので、とっさにこたえられない場合は用意した方がいいかもと思います)。

代わりに、その場で面接官が聞きたいことを英語で聞き、それに答えられるかをみられています。仕事に関することを聞かれることもありますが、例えば共通の知り合いの話しや滞在したことのある国の話しをするなど、自然にコミュニケーションできるかをみる感じです。

面接の場で測れる英語力は聞いて話す能力だけなので、書く能力が仕事に必要な場合は、別途選考用に与えられたテーマに基づいた英文レポートの提出を求められることもあります。用意する時間もありますし自宅でインターネットも使えるので、面接ほどのプレッシャーはないかなと思います。

求人情報にあるTOEICの点数に足りない場合、応募しても無駄なのか

外資系企業の求人情報を見ていると、「TOEICで○○○点以上」といった条件があるのを目にします。求人されている仕事には興味があるけど点数が足りない場合は、応募をあきらめるしかないのでしょうか。

そんなことはありません。

上で書いた通り、外資系企業で求められているのは英語で仕事ができる能力なので、TOEICのスコアが足りなかったとしても英語で求められている仕事ができると思うときは、応募してみる価値は十分あるかと思います。

ただ条件には足りないので、書類選考で落とされないようにしないとなりません。例えば、転職エージェントを通すときには、条件には足りてないけど仕事には問題ない旨を伝えてもらえるようにしたり、直接応募するときは、短くて構わないのでカバーレター(履歴書に同封する添え状)を一緒に同封して伝えるなどすればいいかと思います。

そして、書類選考に通れば、面接のときに英語で仕事ができることをアピールするだけです。それに説得力があれば、TOEICの点数が足りないのは最終的に採用を左右する重要な要素にはならないはずです。

このことは逆に、TOEICのスコアが突出したものであっても、面接の際に英語で仕事をする能力がないと判断された場合には、採用になるのは難しいということを意味します。TOEICのスコアは飽くまで指標なので、参考程度にしかならないと思っていた方がいいと思います。

この記事のまとめ

  • 外資系に転職するのにTOEICのスコアは関係ありません。
  • なぜなら、外資系で働く際に求められている英語力はTOEICのスコアが高いことではなく、英語でコミュニケーションを取りながら仕事ができることだからです。
  • 英語力は、面接の際の英語での質疑応答と、必要あれば英語のレポート提出という形で測られます。
  • もし、求人情報のTOEICの点数に足りてない場合でも、英語で求められている仕事ができると思うときは応募してみる価値は十分あると思います。
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