「~(から)」は英語でどう表す?【完全ガイド】

~からの英語表記 TIPS
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「15~16日」って書きたいのだけど、そういえば「~」は英語でどう書くのだろう?

と思われる方のために、この記事では

  • 簡単なようで意外と知らない「~」(波ダッシュ)の英語表記

についてシェアしたいと思います。

まとめ

  • 日本語の「~」で表される数字の範囲を英語で書く時は、通常、「エヌダッシュ」と呼ばれるダッシュ「–」を使用します。
  • チルダ(~)は誤解される恐れがあるため使えません。
  • ビジネス英語ではエヌダッシュではなく、ハイフンを使います。

「~」の英語での表記

日本語の「~」で表される数字の範囲を英語で書く時は、通常、「エヌダッシュ」と呼ばれるダッシュ「–」を使用します。

エヌダッシュの前後にスペースは必要ありません

日本語 英語
1~5 1–5

このエダッシュと似たものに、エダッシュとハイフンがあります。

ダッシュは大文字の「N」の横の長さなのでエヌダッシュ、エダッシュは大文字の「M」の横の長さなのでエムダッシュと呼ばれています。

下の画像からわかるように、それぞれ長さが微妙に違います。

主な使い方は、以下です。

呼び方 記号 主な使い方
ハイフン 固有名詞や形容詞をつなぐ、派生語・複合語を作る
ダッシュ 数字の幅を示す
ダッシュ エムダッシュの前の内容を説明する

エヌダッシュの使い方

エヌダッシュは、時間、日付、ページ番号などの数字と数字の間に用いて、「~から~まで」「~の間」を表します。

I work 30–40 hours a week.
週に30~40時間(の間)働いている

Please read pages 3–15.
3ページ目から15ページ目まで読んでください

The years 1980–1990 were the best days of my life.
1980年から1990年までが、私の人生で一番素晴らし時だった

また、履歴書で「現在に至る」と書く場合にも使います。

March 2010–present
2010年3月から現在に至る

※ダッシュの前後にスペースがある場合があります。

~年から~年までと書く場合

年が同じ世紀内で、00年が含まれていない場合は、桁を省略できます。

2001–10、2010–13

違う世紀をまたがっている場合、もしくは00年が含まれている場合は、省略しません

1998–2003、2000–2015

~日から~日までと書く場合
日だけが違う場合 英)2–3 December 2021
米)December 2–3, 2021
月が違う場合 英)2 November–5 December 2021
米)November 2–December 5, 2021
年が違う場合 英)2 December 2021–5 January 2022
米)December 2, 2021–January 5, 2022
通貨、気温、パーセンテージ

通貨、気温、パーセンテージの幅を表したいときには、通貨記号、%などを前後に繰り返します。

  • $100–$150
  • 15℃–20℃
  • 30%–40%

※スタイルの問題なので、繰り返さなくても一概に間違いとは言えません。

エヌダッシュのよくある間違い

エヌダッシュと単語を混ぜて使う

文中に範囲や期間を表す「from」や「between」などの単語を使う場合は、Nダッシュは使えません。エヌダッシュの代わりにto, andなどの単語を書きます。

これは、エヌダッシュに「from」や「between」の意味がすでに含まれているためです。

誤)I worked for this company from 20002018.
正)I worked for this company from 2000 to 2018.

誤)I spent between $100$150.
正)I spent between $100 and $150.

エヌダッシュの代わりにチルダを使う

チルダとは半角の「∼」または「˜」のことですが、英語で範囲を表したいときに、エヌダッシュの代わりにチルダを使うことはできません

英語のチルダには

  • 範囲を示す意味がない
  • おおよそと言う意味がある(∼$20と書いて、おおよそ20ドルの意)

ため、意味を間違えて理解されてしまう可能性があります

数学のときに、おおよそと言う意味で、チルダが二重になった「≈」を使ったかと思いますが、チルダも同じ意味で使います。

エヌダッシュを表示させる方法

このエヌダッシュですが、実は普通のPCのキーボードからは簡単に打つことができません。ダッシュと違い、特殊文字の扱いになります。

Windowsでテンキーが付いている場合は、通常、コントロールキーとナンバーロックされた状態のテンキーのマイナスを同時に押すことで表示されます。しかし、表示されない場合もあるようです。

テンキーがない場合はいくつか方法があるようですが、特殊文字の中から探すのが早いと思います。

iOSのスマホやタブレットでは、ダッシュを長押しするとエヌダッシュとエムダッシュが選べますが、アンドロイドでは簡単に表示させる方法が見つかりませんでした。

ビジネス英語ではエヌダッシュを使うのか

一番最初に、通常「~」(波ダッシュ)は英語ではエヌダッシュを使うと書いたのですが、大きな例外があります。

APスタイルガイド(米AP通信社による記事執筆ガイド)によると、この場合、エヌダッシュではなくハイフンを使うことになっています。APスタイルガイドは、ジャーナリストが記事を書く時に参照するものなので、ほとんどのアメリカの新聞や雑誌記事では、範囲を表すためにはハイフンが使われています。

また、エヌダッシュは普通のPCのキーボードから表示させるのが難しい(面倒な)ので、経験上、ビジネスで英語を使う場合は、ほぼエヌダッシュではなくハイフンを使います。

ただし、文章中で範囲を書きたいときは、記号で省略して書くのではなく、下記のように文字(単語)で書くのが適切なため、表の中やエクセルのセルの中などに書く以外は、使われないと思います。

良くない)I worked for this company 20002018.
適切)I worked for this company from 2000 to 2018.

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参考記事
英語のハイフンの使い方(リンクはこちら

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参考サイト
Grammarly
University of Sussex
Debbie Emmitt

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