TOEIC初心者も、ハイスコアを狙う方も、絶対に落とせないパート1。
そこでこの記事では、
- TOEICパート1完全攻略法
- TOEICパート1の落とし穴
- TOEICパート1頻出英単語
についてシェアしたいと思います。
TOEIC パート1の概要
概要
TOEICパート1は、
- 問題:6問
- 形式:1枚の写真につき4つの短い説明文が1度だけ放送され、写真を最も的確に描写しているものを選ぶ形式
です。
写真のパターン
写真には、
- 人物がいる
- 物や風景だけ(人物なし)
の2つのパターンがあります。
左側が人物がいるパターンの写真、右側が人物なしの物だけのパターンの写真です(テストでは写真は白黒です)。
TOEIC パート1攻略法:人物の写真
人物がいる写真のタイプ
人物に関する写真には、次の2つのタイプがあります。
- 人物の動作・出来事を説明するもの
- 人物の状態・状況を説明するもの
文章は比較的簡単なものが多く、動作を表す文には、現在進行形が非常によく使われています。
動作・出来事を説明する構文
主に使われる構文 | 例文 |
主語 + is/are + Ving + 目的語 | She is riding a bike. |
主語 + is/are + Ving + 場所の前置詞句 | He is going into his office. |
主語 + is/are + being + 過去分詞 | A man is being photographed. |
状態・状況を説明する構文
主に使われる構文 | 例文 |
主語 + is/are + 説明(形容詞、前置詞句など) | People are at the park. |
主語 + is/are + 過去分詞 + 副詞 | They are seated side by side. |
人物がいる写真の解き方
TOEICパート1の人物がいる写真では、
- 「誰が」
- 「何をしているのか」
を把握することが非常に重要です。また、人物の位置とアイテムも重要なポイントです。
誰が主語なのか
TOEICパート1ではまず、誰が主語なのかを正確に把握します。
写真の人物の人数は特に決まったものはなく、1人の場合や2人以上いる場合があります。写真に2人以上いるときは、写真にある全員について、または写真の中の1人について言う、という2つの場合があります。
以下の表は、パート1で主に、どのように人物を呼んでいるのかを表しています。
誰を | どう呼ぶか(主語) | |
1人の場合 | – | He / She / A man / A woman |
2人以上の場合 | 全員 | Some people / People |
そのうち1人 | One of the men (women) One of the people |
この他、人物の具体的な特徴を指して、その人を呼んでいることもあります。例えば、
- audience(聴衆)
- pedestrians (歩行者)
などです。
主語以外は写真にあることを適切に表している場合があるので、主語を聞き分けることが必要です。
例えば、以下の写真が設問だった場合に、「A woman is putting her hand up.」(女性が手を挙げている)と言う選択肢があれば、手を挙げているのは男性なので、それは不正解になります。
何をしているのか
写真の人物は、
- 「動作」をしている場合
- ある「状態・状況」にある場合
の2つの場合があります。
そして、人物が何をしているかを見取ったうえで、それを適切に表している表現を見分けることが必要です。
動作・状態を表す適切な表現を見分ける
例えば、下の左側の写真はセーターを「着ている動作」、右側の写真はセーターを「着ている状態」を表しています。「着ている動作」は「put on」で、「着ている状態」は「wear」で表現します。
左:She is putting on a sweater. | 右:She is wearing a sweater. |
右側の「着ている状態」の写真が設問に出たときに、「She is putting on a sweater.」と言う「着ている動作」を表す表現の選択肢があったとしたら、人物の状態と表現が一致していないので、それは不正解になります。
※「wear」は状態を表す動詞で、「She wears a sweater.」と現在時制で言うだけで「セーターを着ている」と言う状態を表します(ただし現在時制でwearを使ったときのニュアンスとしては、よく(いつも)着ているなど、繰り返しのパターンがある感じです)。このような状態を表す動詞を進行形で言う場合(She is wearing a sweater.)は、「今は着ている」と言うような一時的状態を表していて、動作は表していません。
人物の位置とアイテム
人物の位置とアイテムにも注目します。
例えば、下の左側の写真は川のほとりにいるので「by the river」です。これが「in the river」(川の中)や「by the sea」(海のほとり)と言っている場合は、位置が違うので不正解です。
また、右側の写真はカップを持っているので「holing a cup」です。これが、「a pen」(ペン)や「a bag」(バッグ)と言っている場合は、アイテムが違うので不正解です。
左:They are standing by the river. | 右:One of the women is holding a cup. |
人物の写真で注目するポイント
写真を見たときに以下のポイントに注目し、瞬時に把握できるようにします。
- 人物の状態
- 人物の動作
- 人物の位置
- その場にあるアイテム
写真は白黒なので、白黒以外の色には注目する必要がありません。
人物の状態
まず最初に注目するのは、人物の状態です。特に以下の項目に注目し、2人以上いる場合には、それぞれについて違いがどこにあるか見ます。
- 性別
- 身に付けているもの(服装、靴、カバンなど)
- 職業
人物の動作
次に、人物が何をしているかを判断します。特に、以下の項目に注目します。
- どこを見ているか
- 何をしているのか(人と/電話で話している、読んでいるなど)
- 手で何をしているか(何かを持っている、指差さしているなど)
- 脚は何をしているか(立っている、座っている、歩いているなど)
- 表情(笑っているなど)
人物の位置
さらに、人物がどこにいるのかを見ます。場所は屋内外のあらゆる場所がありえます。例としては以下です。
- オフィス
- 会議室
- キッチン
- 公園
- バス停、駅
アイテム(モノ)
最後に、写真にあるアイテムについて注目します。部屋の中であれば、窓、ドア、戸棚などもみる必要があります。
日常的に使われるものや仕事で使われるものであれば以下に限らず、モノを問わず出題される可能性があります。
- コンピュータ
- 本
- 自転車
- ベンチ
- 窓、ドア、戸棚
TOEIC パート1攻略法:物や風景の写真
物・風景に関する写真のタイプ
物や風景に関する写真は、
- 状態・状況を説明するタイプだけ
です。
状態・状況を説明する構文
主に使われる構文 | 例文 |
主語 + is/are + 過去分詞 + 場所の前置詞句 | The books are displayed on the shelf. |
There + is/are + 名詞 + 場所の前置詞句 | There is a bench on the side of the road. |
物・風景に関する写真の解き方
TOEICパート1の物・風景に関する写真では、「どんな物」が「どんな状態」で「どこに」あるかを把握するのが重要です。
例えば、以下の写真が設問に出たとします。
写真には、
- どんな物:自転車1つ
- どんな状態:壁に寄りかかって立っている
- どこに:部屋の床の上
にあります。
ですので、以下のような回答は不正解です。
- A motorcycle is in the room.(物が違う)
- A bicycle is being laid down on the floor.(状態が違う)
- A bicycle is behind the wall.(置かれている位置が違う)
- A room is full of bicycles.(物の数が違う)
- There is a bicycle in the park.(場所が違う)
物・風景の写真で注目するポイント
写真を見たときに以下のポイントに注目し、把握できるようにします。
- 物が何か
- 物の状態
- 物の位置
- 全体的な場所
物が何か
物の名前が何かを把握します。
物の名前が直接出てくることもありますが、一般的な名称で言い換えられる場合もあります。例えば、自転車(bicycle)を交通手段(transportation equipment)と言い換えたり、ギター(guitar)を楽器(musical instrument)と言い換える場合です。
物の状態
物がどのような状態か把握します。
- 開いている/閉じている
- いっぱい/少ない
- 自立している/寄りかかっている
物の位置
物の位置を把握します。1つ以上の物がある場合は、物と物、それぞれの位置を把握します。
- テーブルの上
- 何かの隣/後ろ
- ベンチの下
全体的な場所
物がある全体的な場所、または風景がどこなのかを把握します。
- オフィス
- 公園
- 道端
TOEIC パート1の落とし穴
以下の写真が設問に出たとして、TOEICパート1の落とし穴についてご説明します。
似たような音のひっかけ
TOEICパート1では、似たような発音・同じ発音によるひっかけがよくあります。例えば、holdとfoldなどです。
選択肢1:One of the women is holding a computer.
選択肢2:One of the women is folding a computer.
左側の女性はPCを持っていて(hold)、畳んでいるのではない(fold)ので、選択肢1が正解です。
写真には存在するが説明が違うひっかけ
TOEICパート1では、写真には存在するが説明が違う、と言うひっかけがあります。
選択肢1:People are having a conversation in front of a white wall.
選択肢2:People are facing against each other.
「白い」壁の前、「顔を背けている」わけではないので、上の選択肢は間違いです。
場所を表す前置詞が違うひっかけ
TOEICパート1では、人や物の位置(場所を表す前置詞)が違う、と言うひっかけがあります。
選択肢1:People are having a conversation under a wall.
選択肢2:One of the women is standing with her back around the wall.
選択肢1は壁の「下」としているので間違い、選択肢2は背中を壁の「周り」にして立っているとしているので間違いです(正解はback against the wall)。
TOEICパート1 頻出英単語
TOEICパート1は、仕事で使われるTOEIC頻出単語と言うよりも、英語で日常的によく使われる基礎的な単語が主に出てきます。
それを学ぶためには、最も使用されている英単語をリスト化したNew General Service Listを勉強することをお勧めします。このリストは、英単語2億7300万語を調べ、そのうち最も使用されている英単語約2800語をリスト化したもので、これで英語で書かれているテキストの92%をカバーしています。
リストはこのリンクからフリーでダウンロードすることができます(エクセルファイルです)。
NGSLリストの単語を学べるフリーの専用アプリ「NGSL Builder 日本語版」(Android/iOS)もあります。
「ビジネスで英語を使うために学ぶべき単語」(リンクはこちら)
場所を表す前置詞
頻出単語の中で、特に場所を表す前置詞は絶対に覚えておく必要があります。以下は、パート1頻出の場所を表す前置詞になります。
前置詞 | 意味 |
at | (比較的狭い場所) |
in | (比較的広い場所) |
on | (特定の面、接して) |
above | より高い位置 |
below | より低い位置 |
over | 全面を覆って |
under | 真下に |
up | 上の方向 |
down | 下の方向 |
by | ~のそばに |
beside | ~のそばに |
off | ~から離れて |
into | ~の中に |
out of | ~の中から |
to | ~に(方向・到着点) |
for | ~に(目標点) |
toward(s) | ~に(方向) |
along | ~に沿って |
across | ~を横切って |
through | ~を通って |
between | ~の間に |
among | ~の中に |
around | ~を囲んで |
in front of | ~の正面に |
behind | ~の後ろに |
next to | ~の隣に |
near | ~の近くに |
opposite to | ~の反対側に |
——