【表解】But/However/Althoughの違いと使い分け 同時に使えるの?

But however althoughの違い TIPS
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But, However, Althoughは同じような意味に思えるけど、違いは何だろう?

ButとHoweverの主な違いは、Butは等位接続詞なのに対し、Howeverは接続副詞ということ、またButは口語的なのに対し、Howeverはよりフォーマルと言うことです。
HoweverとAlthoughの主な違いは、Howeverは接続副詞なのに対し、Althoughは従位接続詞と言うことです。

But, However, Althoughには、

  • 意味とニュアンスの違い
  • 文法的な違い
  • 文章のどこで使えるのかの違い
  • 句読点の違い

があります。

そこでこの記事では詳しく、But, However, Althoughの違いを表と文章でシェアしたいと思います。

But, However, Althoughの違い:表で説明

※ブラウザによっては、表が崩れることがあります。

意味とニュアンスの違い(表)

But

However

Although

●~けど
(反意、対立を表す)

●よりインフォーマルで口語的

●Howeverと同じ文章では使えない

●しかしながら
(反意、対立を表す)

●よりフォーマルで固い

●Butと同じ文章では使えない

●なるほど~だけれども
(譲歩を表す)

●よりフォーマルで固い

●Howeverと同じ文章で使える

文法的な違い(表)

But

However

Although

●等位接続詞

●語と語、句と句、節と節をつなげる

●But+主語+動詞の文が可能

●Butの前後の節を逆にすることはできない(意味が変わる)

●接続副詞

●節と節しかつなげない

●However+主語+動詞の文が可能

●Howeverの前後の節を逆にすることはできない(意味が変わる)

●従位接続詞

●節と節しかつなげない

●Although+主語+動詞の文は不可能で、必ず主節が必要

●Althoughのある従属節と主節を逆にしても、意味は同じ

文章のどこで使えるかの違い(表)

But

However

Although

●文頭で使える

●文末では使えない

●節と節の間にしか位置できない※

●表現上、文頭では使わない方がいい

●文頭で使える

●文末で使える

●後続する節の先頭や中間、末尾にも位置できる※

●表現上、文頭でも使える

●文頭で使える

●文末では使えない

●節と節の間にしか位置できない※

●文頭でも使えるが、場合による

※節と節をつなぐ場合

句読点の違い(表)

But

However

Although

●Butの前にコンマがある時とない時がある※

Butの後ろにコンマはいらない※

●文頭で使う場合、Butの後ろにコンマはいらない

●コンマではつなげず、セミコロンを使う※

Howeverの後ろにコンマが必要※

●文頭で使う場合、Howeverの後ろにコンマが必要

●Althoughの前にコンマがある場合がふつう※

Althoughの後ろにコンマはいらない※

●文頭で使う場合、Althoughの後ろにコンマはいらない

※節と節をつなぐ場合

But, However, Althoughの違い:文章で説明

But, However, Althoughの違いをご説明するために、

  • 「今年の彼の売り上げは大幅に増加した」
  • 「一回きりのことだ」

と言う2つの文をBut, However, Althoughでつなげた以下の文を例にしたいと思います。

  • His sales were up significantly this year but it is a one-shot deal.
  • His sales were up significantly this year; however, it is a one-shot deal.
  • Although his sales were up significantly this year, it is a one-shot deal.

意味とニュアンスの違い

but however although 意味の違い

※クリックすると大きくなります

意味の違い

But, However, Althoughの意味の違いは、

  • Butは口語的で、「~けど」の意味
  • Howeverはよりフォーマルで、「しかしながら」の意味
  • Althoughはよりフォーマルで、「なるほど~だけれども」の意味

です。

But/However

口語的/フォーマルな差はありますがButとHoweverは意味は大体同じで、But/Howeverの前の節の反対の意味のことを言うときに使います。前後の節は対等の関係で、どちらが主に言いたいことなのかと言うウェイトはありません。

つまり、上記の例で言うと、「今年の彼の売り上げはすごかった」と言うことと、「一回きりのことだ」ということは反対のことを示しているだけで、主張度に差はありません。

Although

AlthoughはBut/Howeverとは意味が少し違い、Althoughの前/後にある主節が自分の主張したいアイディアで、それと合わない事実等を譲歩としてAlthoughの節で表します。Althoughの節はいわば付け足しなので「従」、主節が「主」の関係です。

つまり上記の例で言うと、主節の「一回きりだ」ということが言いたいのであって、「今年の売り上げはすごかったんだけどさ」は付け足しに過ぎないと言うことです。

ニュアンスの違い

But

Butは口語的なので、ニュアンスとしては、

あいつの売り上げは今年すごかったけど、一回きりのことだ

と言う感じです。

However

Howeverはよりフォーマルなので、ニュアンスとしては、

彼の売り上げは今年は顕著だった。しかしながら、一回きりのことだ

と言う感じです。

Although

Althoughはよりフォーマルなので、ニュアンスとしては、

なるほど彼の売り上げは今年は顕著だったけれども、一回きりのことだ

と言う感じになります。

But, However, Althoughを同じ文章で使えるのか

ButとHowever

ButとHoweverは大体同じ意味なので、同じ文章では使えません。それは、「AだけどBだけどCだ」のように、同じ文章で2回逆説を言うと主張がわかりにくくなるからです。

HoweverとAlthough

これに対しHoweverは反意、Althoughは譲歩と違うことを表すので、以下のように同じ文章で使えます。

He is, however, not the top salesperson, although his sales were up significantly this year.
なるほど彼の売り上げは今年は顕著だった。しかしながら、彼は売り上げトップではない。

ButとAlthough

ButとAlthoughは、フォーマル度の違いもあり、同じ文章では使えません

文法的な違い

but however although 文法的な違い

※クリックすると大きくなります

But, However, Althoughの文法的な違いは、

  • Butは等位接続詞で、語と語、句と句、節と節をつなぐことができる
  • Howeverは接続副詞で、節と節しかつなげない
  • Althoughは従位接続詞で、節と節しかつなげない

です。

等位接続詞とは

等位接続詞の「等位」とは、対等な関係の節と節などをつなぐことができると言う意味です。ですので、前後の節の主張度に差はありません。

接続副詞とは

接続副詞は語や文を修飾する副詞でありながら、等位接続詞と同じ機能を果たし、節と節などをつなぐことができます。しかしあくまで副詞なので、接続詞とは使い方が違います。

従位接続詞とは

従位接続詞の「従位」とは、従節を主節につなぐ役割をすると言う意味です。ですので、従属接続詞の付いている節だけでは文章が成り立たず、主節が必要になります。

つまり先ほどの例の、「まあ、今年の売り上げはすごかったんだけどさ」はサイドディッシュなのでそれだけではコースが完成せず、メインディッシュの「一回きりのことだ」が自分の言いたいことなので必要と言うことです。

独立して使えるのか

ButとHoweverは節と節をつなぐ役割をするのですが、But/However+節だけと言う文章が可能です。つまり前の節をピリオドで終わらせ、But/Howeverの節と切り離すことができます。そして、切り離しても全体の意味はあまり変わりません

可)His sales were up significantly this year.  But it is a one-shot deal.
可)His sales were up significantly this year.  However, it is a one-shot deal.

これに対し、Althoughは主節と切り離すことができません。Althoughのある従節は主節の付け足しなので、付け足される主節がないと意味が通じないからです。

日本語ですと「まあ、今年の売り上げはすごかったんだけどさ」と言う文章だけでもで何となく意味がわかる気がするのですが、だけど何なのか、を言わないと意味として完結しないと言うことです。

不可)Although his sales were up significantly this year.  It is a one-shot deal.

前後の節を逆にできるのか

Although

Althoughは前後の節を逆にすることができ、逆にしても意味は変わりません

ただし、前にあるAlthoughの節の内容を、後にある主節の中で代名詞(it/heなど)で表していることがあるので、逆にした場合は語の出てくる順番を変えないと意味がわからなくなることがあります。

例文1
元の文

Although his sales were up significantly this year, it is a one-shot deal.

前後の節を逆にした文

It is a one-shot deal, although his sales were up significantly this year.

文法的には正しい文なのですが、単に節の前後を逆にしただけだと、「It」の内容が何かがわかりません

語の出てくる順番を変えた文

His increase in sales is a one-shot deal, although they were up significantly this year.

主節の”It”の内容は「売上が上がった」と言うことなので、”It”を”his increase in sale”と変え、後の節を代名詞の”they”(=sales)にすると、元の文と同じ意味になります。

例文2
元の文

Although the confrontation has stopped for now, the damage left behind is enormous.
対立は今のところ止んでいるが、残された被害は甚大だ。

前後の節を逆にした文

The damage left behind is enormous, although the confrontation has stopped for now.

この例文ではAlthoughの節の内容を主節の中で代名詞で表していないので、単純に前後の節を逆にしただけで、意味は変わらずにそのまま通じます。

But/However

Althoughとは違い、ButとHoweverは、前後の節を逆にすることができません。But/However以下の節は、前にある節の反対の意味にことを言うときに使うので、順番を逆にすると意味が変わってしまいます。

Butの前後の節は逆にできない

可)His sales were up significantly this year but it is a one-shot deal.
不可)But it is a one-shot deal, his sales were up significantly this year.

Butの前後の節を逆にしてコンマでつなげるのは、文法的に間違っています。前後の節をピリオドで切って2つの文にすると文法的には正しい文になりますが、Butはその前に言ったことの反対の意味を表すので、意味が変わってしまします。

Howeverの前後の節は逆にできない

可)His sales were up significantly this year; however, it is a one-shot deal.
不可)However, it is a one-shot deal.  His sales were up significantly this year

Butの前後の節をピリオドで切って逆にすると、文法的に正しい文にはなります。しかし、Howeverはその前に言ったことの反対の意味を表すので、意味が変わってしまします。

文章のどこで使えるかの違い

but however although 文章のどこで使えるのかの違い

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ButとAlthoughは接続詞で、文章の中で決まったところにしか位置できません

ButとAlthoughの位置は、

  • 文頭で使える
  • 文末では使えない
  • 節と節をつなぐ場合、その間にしか位置できない

と言う特徴があります。

But

Butは文頭で使える

Butは文頭で使えます。つまり、Butはそれを文頭にもってきて、But+主語+動詞だけの節にする、

可)But it is a one-shot deal.

のような文にできます。

Butは文末では使えない

Butは文末では使えません。つまり、

不可)It is a one-shot deal but.

のような文章にはできないと言うことです。

Butは節と節の間で使う

Butは節と節の間にしか位置できません。つまり、以下の位置で固定していて、別の位置に移動することはできません。

His sales were up significantly this year but it is a one-shot deal.

Although

Althoughは文頭で使える

Althoughは文頭で使えます。つまり、

可)Although his sales were up significantly this year, it is a one-shot deal.

のような文にできると言うことです。主節は省略できません

Althoughは文末では使えない

Althoughは文末では使えません。つまり、

不可)His sales were up significantly this year, it is a one-shot deal although.

のような文にはできないと言うことです。

Althoughは節と節の間で使う

Althoughは文頭で使わない場合は、節と節の間にしか位置できません。つまり、以下の位置で固定していて、別の位置に移動することはできないと言うことです。

The damage left behind is enormous, although the confrontation has stopped for now.

However

Howeverは、後に続く節の先頭や中間、末尾に位置することができます。

可)His sales were up significantly this year; however, it is a one-shot deal.
可)His sales were up significantly this year; it is, however, a one-shot deal.
可)His sales were up significantly this year; it is a one-shot deal, however.

また、前の節と切り離して、文頭や中間、文末に位置することができます。

可)However, it is a one-shot deal.
可)It is, however, a one-shot deal.
可)It is a one-shot deal, however.

But, However, Althoughを文頭にした時の表現上の問題

But

英語ネイティブの人の中には、but/and/orなどの接続詞で文を始めるべきではない、または間違いだと考える人がいます。割と古くから言われている「ルール」のようなもので、文法的に間違いではありませんが、表現上は避けるべきと言われています。

参考記事
「なぜビジネス英語では、文頭にAndやButを使わない方がいいのか」(リンクはこちら
However

Howeverは表現上、文頭で使うのに問題はありません。

Although

Althoughは文頭でも使えるのですが、文頭で使う方がいいのかは場合によります。主節の方が自分の主張したいメインのアイディアなので、先にあるAlthoughの従節が長くなる場合は、主節を先に述べ、その後にAlthoughの従節を述べた方が表現としてよくなります。

参考記事
「日本人がしがち 英文ビジネス英語のNG集」(リンクはこちら

句読点の違い

but however although 句読点の違い

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But

Butは等位接続詞なので、独立した節と節をつなげる場合は、基本的にコンマが必要です。ただし、前後の文章が短く、かつ関連性が高い場合は、以下のようにコンマがない場合もあります。

Butの後ろにコンマは必要ありません

His sales were up significantly this year but it is a one-shot deal.

参考記事
「接続詞(and, but, because, so)にコンマは必要?」(リンクはこちら
However

Howeverなどの接続副詞を使って独立した文と文をつなげる時はコンマは使えずセミコロンを使います。

Howeverの後ろには、コンマが必要です。

正)His sales were up significantly this year; however, it is a one-shot deal.
誤)His sales were up significantly this year, however, it is a one-shot deal.

参考記事
「ビジネス文書でのコロン、セミコロンの使い方」(リンクはこちら
Although

譲歩を表す、文中にあるalthoughなどの従位接続詞の直前には、コンマがあることが普通です。直後にコンマは付きません。

The damage left behind is enormous, although the confrontation has stopped for now.

参考記事
「接続詞(and, but, because, so)にコンマは必要?」(リンクはこちら

But, However, Althoughの疑問

But, However, Althoughの使い分け

書く時
  • Butはより口語的なので、友人同士でやり取りする場合に使い、Howeverはよりフォーマルなのでビジネス文書や論文などで使います。
  • Howeverを友人同士のやり取りで使うとフォーマル過ぎるので、フォーマルさを強調したい場合以外に使うと違和感がありますが、Butをビジネス文書や論文で使うのは、使い方により(文頭では使わないなど)問題はありません。
  • Althoughはよりフォーマルなのですが、But/Howeverとは少し違うことを意味しているので、友人同士のやり取りにも使えます。ただし、友人同士のやりとりではalthoughではなく”though”をより使う傾向にあります。

But, However, Althoughを同時に使えるのか

  • ButとHoweverは大体同じ意味なので、同じ文章では使えません。同じ文章で2回逆説を言うと主張がわかりにくくなるからです。
  • これに対しHoweverは反意、Althoughは譲歩と違うことを表すので、同じ文章で使えます。
  • ButとAlthoughはフォーマルさの度合いの違いもあり、同時には使えません。

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