英語は英語で勉強するほうがいいのか?メリットはあるの?

英語は英語で勉強の方がいい 勉強法
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英語をマスターするには、もしかしたら最初から英語で勉強した方ができるようになるのかな?

そのような疑問をお持ちの方に、この記事では、

  • 英語は英語で勉強した方がいいのか
  • メリットはあるのか

についてシェアしたいと思います。

まとめ

英語を使えるようにするという目的を、英語という手段によって勉強するのは、一番適切な方法とは言えません。

英語で勉強した方が速いスピードで学習が進むということはなく、非常に大変で、最終的に英語が使えるようになるわけでもないからです。

英語は英語で勉強するほうがいいのか、とは

英語は英語で勉強する方がいいのかってどういう意味?

英語は英語で勉強する方がいいのか、という問いを分解して考えると、

  • 英語を使えるようにするという目的を
  • 英語という手段で勉強することによって達成するのが
  • 一番適切な方法なのか

ということだと思います。

英語を使えるようにするという「目的」

英語を使えるようにする目的としては、旅行したときに現地の人と話す、外国人の友達と話す、映画を字幕なしで観るなどが考えられます。

ここではいったん、サイトのメイントピックである、社会人が仕事で使う英語を学ぶ目的と置きたいと思います。

英語を英語で勉強する:勉強するとは何をすること?

社会人の英語の勉強法と言うと、

  • 英語の基礎を鍛えるために中学文法からおさらい
  • 単語を覚える
  • 発音記号を覚えたりフォニックスを勉強したり

などが普通に考えられる方法だと思います。

これらは、自分の知らないことを理解するため、または記憶するためにする勉強です。

この他、

  • 英語の本を読む
  • 映画を観る
  • TV番組を英語で観る

などのインプットも勉強法の1つです。

また、

  • オンライン英会話を使って英語を話す
  • 添削サービスを使って、英語を書く

などのアウトプットも勉強です。

英語の本を読んだり洋画を観たりするというインプットは、日本語でしても英語の勉強にはならないため、英語ですることに異論はないと思います。

そこで以下では、

文法を勉強したり単語を覚えたりという、自分の知らないことを理解・覚えるためにする勉強を、英語という手段でした方がいいのか

について書きたいと思います。

※アウトプットの勉強である英会話や英語の添削をしてもらうときに、果たしてネイティブの方がいいのか、英語の堪能な日本人の方がいいのかについては、別の記事でシェアしたいと思います。

英語という手段を使って勉強するとどうなるのか

英語について自分の知らないことを理解・記憶するためにする勉強は、英語という手段でする方がいいのかについてですが、

自分の知らないことを理解する・記憶するための道具として、あまり理解できない英語を使用するのは、とても、とても大変

です。

なかなか難しいだろうということは何となく想像はできるかと思うのですが、以下で詳しくご説明します。

知らないことをどうやって理解しているのか

私たちが知らないことを理解するプロセスは、次の2段階に分かれています。

  1. 書いてあること(聞いたこと)を理解する
  2. 内容を理解する

例えば、文法の勉強をするとします。

文法用語は日本語でしかわからないものがほとんどだと思うので、英語で文法の勉強をするには、まず文法用語を英語で覚えるか、常に辞書を引くしかありません。そうして初めて、第一段階の書いてあることが理解できるステージに達します。

目的である内容を理解するのは、その次になります。しかし、単語の意味が全部わかって、構文が理解できるものだったとしても、自由に扱えない英語で内容を理解するのは簡単ではありません。

わかったような気がするけど、何となく腑に落ちてない状態になりがちです。これでは、内容を理解するという目的を果たせません。

これは、英語で書かれた英語の設問を解こうとするときにぶつかる問題と似ています。つまり、

  • まず、問題を読んでも、問題に書いてあることがわからないので、何を解かせたいのかわからない
  • 何とか問題が何を解かせたいのかはわかっても、答えがわからない

という時です。

設問が全部日本語であればすぐ答えがわかるはずなのに、英語だと何だかわかるような、わからないような…いや、よくわからない、あの感じです。

自分の知らないことを理解・覚えるために英語を使った方がいいのか

単語の勉強についても同じことが言えます。

知らない単語を辞書で引いた時に、読んで意味がわかったようなわからなかったような状態であれば、知らない単語をよく理解できない単語で覚えることになるため、おそらく結局覚えられないことになると思います。

自分の知らないことを理解・覚えるためにする勉強を、英語という手段ですると、非常に大変で時間もかかり、その上、理解と記憶は不十分になる可能性が大きいのです。

要するに、

きちんと理解して記憶できる日本語で勉強しなければ、理解したり記憶したりという目的が果たせません。

※ただし英単語については、ある程度ボキャブラリーが増えてきているのであれば、英単語を英単語で覚えたり、例文をそのまま覚えるなど、英語の知識を英語でフックした方が使えるようになると思います。

英語を英語で勉強すると、インプットになるのか

内容があまり理解できないとしても、英語のインプットとしては役に立つのではと思われるかもしれません。

しかし、

英語の習得に必要なインプットは、内容が大体理解できる程度のインプット

です。

内容があまり理解できないインプットをしても、英語の習得には役に立ちません

英語は英語で勉強するほうがいいのか

一番適切な方法なのか

以上のことから、英語について自分の知らないことを理解・覚えるためにする勉強を英語という手段でするのは、一番適切な方法とは言えません。

要するに、

英語を英語で勉強するのは、

  • 大変すぎる
  • 非常に非効率
  • その方が英語が使えるようになるわけではない

ためメリットがなく、おすすめできません。

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参考記事
「社会人のための英語多読で超語彙力」(リンクはこちら
「社会人のための英語多聴で語彙力を伸ばす方法」(リンクはこちら
「英語多読の効果:何ができるようになるのか」(リンクはこちら
「社会人の英文法の勉強法(考え方編)」(リンクはこちら
「社会人の英文法の勉強法:文法学習に読む聴く書く話すが全部必要な理由」(リンクはこちら